■655k/1310kHz AMトランスミッタ基板・実装手順

2 months ago
23

電波新聞社発行の「電子工作マガジン、No.5」に掲載された「1308kHz AM変調基板」の後継キット。1308基板セットは完売終了です。本基板セットは655kHzの発振ですが、C級バイアスの変調回路で1310kHzに2倍波の受信周波数を得てほぼ同様に使えます。基本波の655kHzでも十分(同調はこちらの方が容易)ですが、どちらをメインにするかはアンテナ回路で調製。混信が少なくクリアに聞こえる方で使う仕様になっています。近接であればより高い高調波で中波と短波の中間領域や、短波帯の下の方でも(電波は強くありませんが)聴く事は可能です。基本波から順に見ると;

(A) 655kHz:基本周波数、同調が取り易く音質の最良点が判り易い。が、地域によって夜間に混信する場合有。
(B) 1310kHz:2倍波、アンテナ調製でほぼ1308kHz版と同じ。
(C) 1965kHz:3倍波 と 2620kHz:4倍波、中波と短波の中間なので普通のラジオでは入らない。
(D) 3930kHz:5倍波、短波ラジオで受信できるが、電波は弱い。短波ラジオのチェック用。

といった感じ。試作基板の動作概要は;

使用TR: 2SC1815-GR x 2
使用電源: DC 6-15V,
消費電流: DC 9mA/12V, 受信周波数: 655kHz(Base), 1310kHz(Harmonic), FIXED,
最大変調度: 0.4Vrms 1kHz / 80% AM, 655kHz,
入力インピーダンス:10kΩ以上
アースライン:電灯線アースを使用
デジタル同調(9kHz):657kHz, 1305kHz にて受信確認

約5mのアンテナ線で調製後、平均的木造家屋のほぼ全室で受信(655kHz/1310kHz)を確認済。

Loading comments...