■半世紀前のクイズ番組「ジェスチャー」

4 months ago
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この番組が始まったのは1953年だから、正確には「半世紀以上前…」ということになる。どんな内容かは見れば判るので書かない。もちろん知っている人(年配の方)は知っている。何せNHKテレビ開局年・開始の番組で、1968年まで続いた長寿番組でもある。当然のこと番組の出演者の大半は既に故人であり、TV番組の草分け、黎明期の時代にあってさまざまな分野で活躍された著名人の方々だ。司会では(この番組では小川宏アナウンサー)高橋圭三、レギュラーでは他に(男性陣で)加東大介、多々良純、有島一郎、トニー谷、田崎潤、長門勇、E・H・エリック、宇津井健、(女性陣で)轟夕起子、清川虹子、霧立のぼる、若水ヤエ子、宮城千賀子、南田洋子、扇千景、小林千登勢、黒柳徹子、などが昭和の茶の間を沸かせていた。

古いテープなのでノイズが多く、サイズもオリジナルは320x240、音質もお世辞にも良いとは言えない状態だけれども、一応手持ちの画像編集で、①ノイズ除去、②サイズ変更、③画像の明瞭化、など処理を入れてある。多分、本家本元のNHKにはもっと高画質のオリジナルがあるはずだから、いつか公開していただけるとありがたい。ともあれ、懐かしい昭和の夕べ、家族全員が集まって茶の間のテレビに見入っていた時代、見たとおり公開放送で舞台には司会者の机と椅子、そして参加者の座るソファーが「ハ」の字型に二つだけ。何の大道具も小道具も無い。これだけの番組が10年超、人気番組として存在し続けたのだから、当時の一般庶民の日常生活がどれほど(娯楽の乏しい)質素なものだったのか、逆に想像がつくだろう。皆、日中は懸命に働いて夕食後、こうして一家団欒でテレビを囲む、それが(当時の)庶民の幸せだった。

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