藤原直哉の「日本と世界にひとこと」 2025年7月30日 次の顔が見えない時代

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要約
藤原直哉氏による「次の顔が見えない時代」と題した講話では、現代の政治・経済・社会における権威の崩壊と、次世代のリーダーシップの不在について論じられています。

藤原氏は、世界各国の政治状況を分析し、日本の石破氏、中国の習近平、ロシアのプーチン、アメリカのトランプなど、現在の指導者の後継者が見えてこない状況を指摘しています。これは単なる偶然ではなく、「誰かに依存する時代」の終焉を示していると述べています。

メディアも次の指導者像を提示できず、政治家も次の時代のビジョンを示せない状況にあります。藤原氏は、これを徳川幕府の終焉期に例え、「15代将軍で終わりだと思っている時に16代将軍の話が出てこない」状況だと表現しています。

インターネットメディアの台頭により、社会は「重なり合ったネットワークの時代」へと移行し、群雄割拠の状態になっていると藤原氏は分析します。この時代には統一的な権威が存在せず、主要メディア、マスマーケティング、大衆向け芸能などの従来のビジネスモデルが機能しなくなっています。

また、ライフスタイルにおいても権威が失われ、学歴社会や結婚・家購入などの従来の「成功」の定義が意味を持たなくなっています。物の作り方、売り方、買い方も個性的で多様になり、大量生産・大量消費の時代から個性が花開く時代へと変化しています。

藤原氏は、この「顔が見えない時代」は、依存することを好まない人々にとっては天国であるが、依存しなければ生きられない人々にとっては辛い時代だと指摘します。物質文明が限界を超え、精神文明との融和が求められる中、自立した個人が重要になると強調しています。

最後に、藤原氏は日本の状況を海外と比較し、日本の市民は比較的自立しており、政府の過度な介入を許さない傾向があると評価しています。世界的に権威が崩壊する中で、人々は立ちすくんでいるように見えるが、最終的には質的な変化が起こり、新たな時代が始まるだろうと展望しています。

チャプター
次の顔が見えない政治状況 ‎00:00:01
藤原直哉氏は、日本の石破氏の政治状況から話を始め、世界各国の政治指導者(中国の習近平、ロシアのプーチン、アメリカのトランプ)の後継者が見えてこない状況を指摘しています。メディアも次の指導者像を提示できず、政治家も次の時代のビジョンを示せない状況にあります。藤原氏はこれを「次の顔が見えない時代」と表現し、徳川幕府の終焉期に例えて「15代将軍で終わりだと思っている時に16代将軍の話が出てこない」状況だと説明しています。

インターネット時代の社会構造変化‎00:05:28
インターネットメディアの台頭により、社会は「重なり合ったネットワークの時代」へと移行していると藤原氏は分析します。全体を統括するトップではなく、様々な勢力がそれぞれ仲間を持って動いていく「群雄割拠」の状態になっています。この時代には統一的な権威が存在せず、多数決の世界で合意できる安定的な権威が失われています。

権威の崩壊と従来ビジネスの限界 ‎00:07:34
統一的な権威の不在により、主要メディア、マスマーケティング、大衆向け芸能などの従来のビジネスモデルが機能しなくなっていると藤原氏は指摘します。これらは統一的な権威を後ろ盾に多くの人から金を集める商売であり、権威の崩壊とともに成立しにくくなっています。映画産業も「みんなを動かす道具」ではなく「意識の高い人たちが集まってやるもの」へと変化しています。

ライフスタイルの多様化‎00:09:29
藤原氏は、学歴社会や結婚・家購入などの従来の「成功」の定義が意味を持たなくなっていると述べています。「末は博士か大臣か」という明治時代の学歴社会の権威は失われ、教育や結婚、家や車の所有などは個人の選択の問題となり、一つの基準で成功・失敗を評価することはできなくなっています。物の作り方、売り方、買い方も個性的で多様になり、大量生産・大量消費の時代から個性が花開く時代へと変化しています。

依存型社会からの脱却 ‎00:12:04
藤原氏は、「次の顔が見えない時代」は、依存することを好まない人々にとっては天国であるが、依存しなければ生きられない人々にとっては辛い時代だと指摘します。物質文明が限界を超え、精神文明との融和が求められる中、自立した個人が重要になると強調しています。「天と地と神とつながっている」自立した個人が、チームを組んで社会を形成していく必要があると述べています。

日本と世界の比較と未来展望 ‎00:16:09
藤原氏は、日本の状況を海外と比較し、日本の市民は比較的自立しており、コロナ禍でも政府による外出禁止やワクチン強制ができなかったことを例に挙げています。一方、海外では「欲望と恐怖」で生きる人々が多く、依存症に陥りやすい傾向があると分析しています。世界的に権威が崩壊する中で、人々は立ちすくんでいるように見えるが、最終的には質的な変化が起こり、新たな時代が始まるだろうと展望しています。

アクションアイテム
藤原直哉氏は、依存型の生き方から脱却し、自立した個人として生きることの重要性を強調しています。 ‎00:14:49
藤原直哉氏は、「山と海に帰りましょう」と提案しています。 ‎00:20:05

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