エレミヤを泥土の中から救出したエベド・メレク

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≈紀元前588年3月
エジプト第26王朝の援軍がエルサレムに到着する。此れを受けて、新バビロニア王国軍は、エルサレムの包囲を解き、撤退した。エレミヤは、其の機に乗じて、自身の出身地であるアナトテに在る所有地の相続の件でエルサレムを出た。ユダ王国民は、エレミヤが新バビロニア王国に投降すると考え、捕えた。エレミヤは、役人に打ち叩かれ、書記官ヨナタンの家の丸天井の地下牢に監禁された。其の後ゼデキヤは、エレミヤを監視の庭に移し、パン1個/日を与えた。ある日、以下4名は、エレミヤが「ヤハウェはこう言われる。エルサレムに留まる者は剣・飢饉・疫病で死ぬ。しかし、新バビロニア王国軍に投降する者は生き残る。ヤハウェはこう言われる。エルサレムは必ずネブカドネザル2世の手に落ち、占領される」と預言しているのを聞いた。
①マタンの子シェファトヤ
②マルキヤの子パシュフル
③パシュフルの子ゲダルヤ
④シェレムヤの子ユカル
軈て首長達は、ゼデキヤに「如何かエレミヤを死刑にして下さい。エレミヤの預言はエルサレムに残った兵士とユダ王国民の士気を挫いています。ユダ王国民の為の平和を願わず、寧ろ災いを望んでいるのです」と進言した。此れに対しゼデキヤは「エレミヤに関してはお前達に任せる。国王であっても、お前達の意に反しては何も出来ないのだから」と回答した。首長達はエレミヤを捕らえ、監視の庭に在る王子マルキヤの水溜めへ、綱で吊り降ろした。水溜めには泥が溜まっており、エレミヤは、泥土の中に沈んだ。宮廷に居たクシュ人のエベド・メレクは、エレミヤがマルキヤの水溜めに沈められた事を聞いた。メレクは宮廷を出て、ベニヤミン門の広場に座していたゼデキヤに「ゼデキヤ殿、首長達はエレミヤに有りと有らゆる酷い事をしています。エレミヤを水溜めに投げ込みました。エレミヤは飢えて死んでしまいます。もうエルサレムにはパンが無くなりましたから」と訴えた。ゼデキヤは「此処から30名の者を連れて行き、エレミヤが死なない内に水溜めから引き上げるが良い」と命じた。メレクは、30名を連れて宮廷へ戻り、倉庫の下から古着やぼろ切れを取って来て、其れを綱で水溜めの中のエレミヤに吊り降ろした。メレクはエレミヤに「古着とぼろ切れを脇の下に挟んで、綱に宛行いなさい」と言い、エレミヤは其の通りにした。そして、メレク達はエレミヤを引き上げる事に成功した。エレミヤは監視の庭に留め置かれた。其の後エレミヤは、エベド・メレクに対し「イスラエルの神、ヤハウェはこう言われる。『見よ、私は此のエルサレムに私の言葉を実現させ、予告した災いを全て下し、エルサレムを滅ぼす。其れ等は其の日、メレクの前で起こる。しかし其の日、私はメレクを救い出す。貴方は新バビロニア王国軍の手に渡される事は無い。私は必ず貴方を助け出す。貴方は剣に倒れず、貴方の命は戦勝品として貴方のものになる。貴方が私に信頼したからだ」と預言した。

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