断食日にネブカドネザル2世に敗れる預言の巻物を暖炉で燃やしたエホヤキム

7 months ago
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≈紀元前605年12月
断食日の或る日、ユダ王国全土から、神殿の儀式に参列する為に人々が上って来る。バルクは、シャファンの子で書記官のゲマルヤの事務所へ行った。此の事務所は、新しい門の入り口に近く、境内の奥の集会所の側に在った。バルクは其の事務所の食堂から、本年に完成させたエレミヤが口述した預言を記した巻物を読み上げた。ゲマルヤの子ミカヤは、バルクの言葉を聞くと、宮殿の会議室へ報告しに行った。其処には、以下の人間等が居た。
①書記官エリシャマ
②シェマヤの子デラヤ
③アクボルの子エルナタン
④ゲマルヤ
⑤ハナヌヤの子ゼデキヤ
彼らは、ミカヤの報告を聞き、バルクの口からヤハウェの言葉を聞く為、クシの子シェレムヤの子ネタヌヤの子エフディを遣わせ、バルクを呼び寄せた。バルクは応じ、彼らに直接巻物の内容を読み聞かせた。バルクが読み終えると、一同は怯えきって「是非エホヤキムのお耳に入れなければ。何はともあれ、此の言葉は何処から手に入れたのだ。エレミヤが口述したのか」と尋ねた。バルクは、エレミヤの口述通り書き写したと説明した。彼らは「バルクとエレミヤは身を隠しなさい。居場所を誰にも知らせてはいけない」と忠告し、巻物をエリシャマの部屋に隠し、エホヤキムに報告する為に出掛けた。報告を聞いたエホヤキムは、早速エフディに其の巻物を取って来させた。エフディは、エリシャマの部屋から巻物を持って来て、エホヤキムと側近達の前で読み上げた。エホヤキムは暖房設備の有る部屋の暖炉の前に座っていたが、エフディが3〜4段読み上げる度に、小刀で其の部分を切り裂き、暖炉の火の中に投げ入れた。以下3名は巻物を焼かない様にと抗議した。
①デラヤ
②エルナタン
③ゲマルヤ
しかし此の3名以外は抗議せず、感情を外に出さなかった。最終的に巻物は全て灰になってしまった。エホヤキムは、以下3名に命じ、バルクとエレミヤを逮捕させようとした。
①王子エラフメエル
②アズリエルの子セラヤ
③アブデエルの子シェレムヤ
エレミヤは再度バルクを呼び、口述した預言を巻物に記させ、翌年迄に完成させた。今回は、前回無かった以下の内容が追加された。
「ヤハウェはこう宣告する。前の巻物には、ネブカドネザル2世が此の国を荒らし、何もかも壊すと書いてあったので、お前は怒って焼いた。其処で、次の一項目をつけ加える。お前には、ダビデの王座に就く者が居なくなる。お前の死体は捨てられ、太陽の炎熱と夜の霜に晒される。私はお前と其の家族、家来達を、其々の罪の故に罰する。お前達に、又ユダ王国とエルサレムの全住民に、予告しておいた全ての災いを下す。私の警告を聞こうとしなかったからだ」

一元化 公式HP
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