苫米地英人博士著、デジタルベーシックインカムで日本は無税国家になる! お金は数字でしかない。日銀による国債買い付けは通貨発行である。QEにより直接、国民給付を行うことは可能

2 months ago
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苫米地英人博士のデジタルベーシックインカムで日本は無税国家になる
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君は一万円を破れるか
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ザイム真理教の紹介の際に、苫米地英人博士の半減期通貨によるベーシックインカム制度の紹介をいたしました。随分前からこの概念の説明を聞いていますし、数か月前にはベーシックインカム学会での苫米地英人博士の講演も拝聴しました。

ベーシックインカムという話をする際に注意が必要なのは、ベーシックインカムは目的ではなく手段であるということです。そのため、名前が同じベーシックインカムでも、国民を貧困から救い豊かにする苫米地式の良いベーシックインカムと、国民の貧困を放置もしくは貧困を進め、全体主義を進めるかもしれない竹中平蔵式の悪いベーシックインカムがあります。ベーシックインカム自体が良いとか悪いとかではなく、それをどう作り、どう運用するかに違いがでます。なので、悪いベーシックインカムしか知らずに、一概にベーシックインカムは全体主義に繋がるというのは適切ではないと考えています。

あらゆる政策を考える際に、まず一つ考える必要があることは、労働人口が減ることで人が足りなくなるという近視眼的な話ではなく、逆に寿命の長期化とAI化とロボット化、生産性の向上により、ますます働く必要が減ってきます。

実際、海外で10%から20%の失業率があり、これは失業して可哀そうというのと同時に、人口の一割から2割は働かなくても世界は回る、そのような社会が成立している。そのような社会が到来しているということです。現在も、ほとんど無意味な仕事をしている人々が多いのではないでしょうか。それは、人間が生きていくことに必要な第一次産業と第二次作業の就労人口を見れば分かります。
https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/sokuhou/03.htm

これから、ますます働かなくても良い社会が進むと、生活費すらまかなえずに、国民の購買力がなくなり、どんどん経済は回らなくなります。そのため、購買力を担保して経済を回すために考えられるのがベーシックインカムなのです。これは無理に働かなくても良い社会で、経済を回すためには必須ということになります。

それがメインで行政の効率化という点は副次的と考えてもいいかもしれませんが、私は雇用保険は、ベーシックインカムがあれば不要だと思いますし、国民を豊かにすることができるベーシックインカムがあれば、保育園への補助などの歪んだ制度はいらなくなる面が多分にあると思います。やっぱりママがいいでも紹介したように、保育事業者に20万から30万一人の子供あたり支払うなら、家計に直接10万でも20万でも支給すべき、これが直接給付の意味です。

さて、日銀が銀行の持っている国債を買えば、金融機関の日銀当座預金に通貨が発行されます。これは元手がなくて、通貨が供給されるので、まさに通貨発行ということです。たまたま国債と交換しているだけですが通貨発行と言えます。しかし経済を回すために通貨発行したはずのこのお金が、銀行から市場に出ていかないのです。ニーズがないため、日銀当座預金に保持されたまま経済を回すために使われない。マネタリーベースと言われるものを増やしたといっても、市場に回っていないから意味がないのです。

だから銀行に通貨を渡すのではなく、国民一人一人に直接、通貨を発効する。それがベーシックインカムなのです。これは保育園に渡さずに国民に渡す先ほどの理論と同じです。豊かな暮らしをするためにお金を使う人に直接渡さないと意味がないのです。

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