アッシリアの祭壇を模倣し生贄を捧げたアハズ

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≈紀元前718年
以下2名率いるアラム・イスラエル王国連合軍が、ユダ王国を力尽くで反アッシリア同盟に引き入れる為にエルサレムへ上り、アハズを包囲する。
①レツィン
②ペカ
アラムとイスラエル王国が同盟を結んだ事はダビデの家にのみ伝えられたが、やがてユダ王国全土に伝わり、国王や国民は動揺した。レツィン率いるアラム軍は、ユダ王国民の多くを捕虜として、ダマスカスへと連れ去った。更に、アラム軍はエラテを奪還し、ユダ王国民をエラテから追い出した。しかしそこにエドム人が入り、住み着いた。一方、ペカ率いるイスラエル王国軍も、大勇士ジクリが以下の人間を討つ等、1日で120,000名を殺害し、婦人と子供を合わせて200,000名を捕虜とし、大量の戦利品を携え、ユダ王国に大損害を与えた上でサマリアに帰還した。
①アハズの子マアセヤ
②宮内大臣アズリカム
③国王補佐官エルカナ
預言者オデデは、帰還したイスラエル王国軍を出迎え「ヤハウェは、ユダ王国に怒り貴方方の手にお渡しになった。ところが貴方方は、天も驚く程の残忍さで彼らを手に掛けた。しかも、ユダ王国とエルサレムから連れて来た人々を奴隷にしようとしている。そうやって、貴方方自身もヤハウェに罪を犯しているのではないか。私の言う事を聞き、同胞であるユダ王国民を家へ帰してやりなさい。さもないと、ヤハウェの燃える様な怒りが貴方方にも下る事になる」と警告した。また、エフライム族の長である以下4名もオデデと同意見であった。
①ヨハナンの子アザルヤ
②メシレモテの子ベレクヤ
③シャルムの子ヒゼキヤ
④ハデライの子アマサ
これを受けてイスラエル王国兵は、捕虜と戦利品に関し、指導者達に任せる事となった。また、アザルヤ・ベレクヤ・ヒゼキヤ・アマサは、戦利品の中に有った多くの衣服を、裸であった捕虜の婦人・子供達に配り、負傷した捕虜には油を塗って傷の手当てをし、更に以下を与えた。
①靴
②パン
③葡萄酒
また、病人や老人を驢馬に乗せ、棗椰子の町であるエリコに居る家族の下へ送り届けた。その任務に当たった兵はサマリアに帰還した。その頃、エドム人がユダ王国に侵攻し、大勢のユダ王国民を奴隷として連れ去った。預言者イザヤは、息子のシェアル・ヤシュブを連れて、アハズの前に進み出て「ヤハウェを信頼し、ヤハウェに委ねなさい。アハズに代えてタベアルの子をユダ王国国王に据え様とするレツィンとペカの計画は人間の計画であって、ヤハウェの計画では無い。従って、このタベアルの子を即位させて傀儡政権を樹立するという計画は実現しない」という主旨の発言をした。しかしアハズはエドム人と戦う為に、ヤハウェに背いて異教徒である第10代新アッシリア帝国国王ティグラト・ピレセル3世に対し、ヤハウェの神殿と王宮の宝物倉に有る金銀を送り「私は貴方の僕、貴方の子です。どうか上って来て、私に立ち向かうレツィンとペカの手から、私を救い出して下さい」と援軍を頼んだ。ティグラト・ピレセル3世はこれを聞き入れた為、アラム・イスラエル王国連合軍は攻撃を仕掛ける事が出来なくなった。その頃、ペリシテ人がユダ王国の以下の町等を占領し、定住を始めた。
①ネゲヴ(現在のイスラエル南部地区)
②ベト・シェメシュ
③アヤロン(現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区ラマッラー・アル・ビーレ県)
④ゲデロテ(現在のイスラエルのエルサレム地区)
⑤ソコ(現在のイスラエルのエルサレム地区)
⑥ティムナ(現在のイスラエルのエルサレム地区)
⑦ギムゾ(現在のイスラエル中央地区)
新アッシリア帝国軍は、アラム人の首都であるダマスカスに侵攻し、現地のアラム人をキル(現在のヨルダンのカラク県)へ配流し、レツィンを殺害した。その後、アハズはダマスカスへ出向き、ティグラト・ピレセル3世に謁見した。その際アハズは、目にしたアラムの祭壇に惹かれ、見取り図や作り方を記録し、エルサレムに居た祭司ウリヤに送り、ユダ王国内に同じ物を築く様命じた。ウリヤは、アハズが帰還する迄に祭壇を完成させた。アハズは、ヤハウェの宮殿の用具を取り外して戸を閉じ、以降、ティグラト・ピレセル3世を助けているのはダマスカスの神だと考えたアハズは、その祭壇で全焼の生贄と、穀物の貢物とを焼いて煙にし、注ぎの貢物を注ぎ、自分の為の和解の生贄の血をこの祭壇の上に振りかけた。
これをウリヤにも命じた。ヤハウェの御前に在った青銅の祭壇は、ウリヤに作らせた祭壇とヤハウェの神殿との間から持って来て、ウリヤに作らせた祭壇の北側に追い遣り、アハズが個人的に占いの為に使用する事となった。更に、車輪付きの台の鏡板を切り離し、その台の上から動物の生贄を洗う洗盤を外し、またその下にある青銅の牛の装飾の洗盤の上から海の装飾の洗盤も降ろして、それを敷石の上に置いた。宮殿と神殿の間の安息日用の通路や、外側の国王の出入口も取り外して、聖域にティグラト・ピレセル3世が入れる様にしたり、神殿から金の鉢を取り出して切り刻み、神殿の扉に釘を打ち付けて誰も礼拝出来ない様にし、ヤハウェの神殿を悉く穢した。ユダ王国中の町角には異教の神々の為の祭壇が築かれた。

宇宙一元化 公式HP
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