■SDRラジオとは…

4 months ago
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これは無線通信のマニア達の間で最近流行しているパソコンを使った広帯域受信システムのこと。必要なものはWindows10、Windows11、の入ったパソコン(PC)と、RTL2832というIC(LSI)が乗ったUSBドングルと呼ばれるメモリー・スティックのような小型デバイス、そして簡易アンテナだけ。これだけで、な、何と、10kHz~2GHzまでの広い周波数帯域のほとんど全ての(ラジオ放送、アマチュア無線、モールス信号など)無線通信が受信できてしまう。しかもパソコンの画面は添付のように各周波数帯において電波がスペクトラム・アナライザーのように表示され、どの周波数で、どれくらいの帯域の、どれくらいの電波強度(電波の強さ)があるかを視覚的に「見る!」ことができる。これは凄い! 昭和の時代、このようなスペクトラム・アナライザー(スペアナ)は非常に高額な測定機器であり、30MHz、2現象のオシロ・スコープが大卒初任給の半年分だった時代、その価格の10倍近い値段で売られていた。とてもではないが、個人や学校レベルで購入できるものではなく、電子機器の教科書には載っていたが、大学の研究室や、放送局、大企業の開発部くらいでないと見ることすら出来なかった高嶺の花だった。

P.S.
 この動画では画面の変化とサウンドの変化が少しズレている。これはスクリーン録画のソフトによる遅延のためで、パソコンでの受信自体には問題無い。

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