原爆のお話 『被爆地にたつ孤児収容所~2千人の父、 上栗 頼登〜』 An Orphan Camp on Atomic Bombedより

11 months ago
18

TSS報道特別番組『被爆地にたつ孤児収容所~2千人の 父、上栗頼登〜』 放送日時 : 2021年8月6日 (金) 9:50~10:45 番組内容 「生きるためにはこうして盗るか、人を殺してお金を盗って 食べて行くほかはないと僕は考えていた」 原爆に家族を奪われた1人の 「原爆孤児」 が吐き出した思 い。1948年に厚生省(当時)がおこなった調査によると、孤 児の人数は、日本全体で約12万人。 広島県は大都市圏を抑 え、全国で最多の5975人だった。 76年前の原爆により一瞬にして焦土となった広島。 その廃墟 の中で終戦からわずか2カ月後、 26歳の若者が孤児収容所 「広島新生学園」を自費で開設した。 施設には、原爆孤児や 戦災孤児、引き揚げ孤児… 戦争で身寄りをなくした多くの子供 たちでいっぱいになった。 施設を創った若者の名前は「上栗 頼登(かみくり よりと)」 (享年76歳)。 施設の創設は、 自身の被爆体験が原点だった。 1945年8月6日。 力尽きて倒 れた人たちのうめき声、息絶えた母親にしがみついて泣き叫 ぶ赤ん坊。上栗さんは苦しむ人を目の前に何もできなかった 後悔の念を生涯にわたって抱き続けることになる。

Loading comments...