少帝弁の遺した遺言、唐姫との惜別の宴

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西暦190年3月6日
関東連軍が少帝弁を擁立する事を恐れた董卓が、少帝弁を自らの館に入れ、郎中令であった李儒を遣わせ「この薬を飲んで厄除けをして下さい」という主旨の発言をし、毒酒を少帝弁に献上する。少帝弁は「私は病気ではない。これは私を殺そうとするものだ」と言い飲むのを拒んだが、李は無理矢理飲ませた。その後少帝弁は正室唐姫・側室・従者達と宴会を行なった。その席で少帝弁は唐姫に対し「天道に従う事は簡単であるというが私にはどうしてこんなに艱しいのであろう。万乗を棄てて藩王の身分に退いた。それなのに逆臣に迫られて命を永らえる事はできぬ。ここに汝から去って幽冥の世界に逝こう」という主旨の発言を行い、唐姫は袖を上げて踊り、そして「天は崩れ、地は滅びました。私は皇帝の妻として私が貴方に従わなければ悲しむでしょう。でも私達に別れが来ました。生者と死者が一緒に歩むことはできません。嗚呼、悲しいです。私は心に悲しみを抱えています」と歌った。その様子を見ていた周囲の人々は啜り泣いた。そして少帝弁は「君は皇妃である。吏民と再婚してはならぬ。自愛せよ。これにてさらばだ」と言い残し死去した。

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