ソウル繁華街で転倒事故149人死亡 76人けが、ハロウィーン前に若者ら“約10万人”密集か【現場中継】

ハロウィーンを前に大勢の人で賑わう韓国・ソウルの繁華街・梨泰院で29日、人が折り重なるように倒れる事故が起き、これまでに149人が死亡、76人がけがをしました。現場から中継です。

私の後ろにある坂の上に事故現場がありますが、警察が周りを封鎖し、大きな通りも今は通行止めになっています。

地元消防によりますと、29日午後10時15分、ソウルの繁華街・梨泰院の路地で、大勢の人が折り重なるように倒れる事故が起きました。映像では消防隊員らが心肺蘇生措置を行う様子が確認できます。

これまでに149人の死亡が確認されたほか、76人がけがをしたということです。死亡した人は20代が最も多く、死者は今後さらに増える可能性があるということです。

日本大使館によりますと、これまでのところ日本人が巻き込まれたという情報はないということです。

地元消防担当者
「多数の人が下敷きになったとの通報が、総合管制センターに多数寄せられている」

現場近くにいた人
「40～50人が倒れていて驚きました」

こちらはJNNが入手した事故が起きる5分ほど前の映像です。通りは人で埋め尽くされ身動きがとれないような状態だったことがうかがえます。

地元自治体によりますと、31日にハロウィーンをひかえ、梨泰院の周辺には当時、およそ10万人が集まっていて、複数のパーティーも行われていたということです。

韓国メディアは、居酒屋を有名人が訪問した後、人が殺到したとの目撃情報を伝えています。

人気ドラマの舞台となり、日本人観光客にも人気のエリアで起きた今回の事故。韓国政府は遺体の身元確認を急ぐとともに、警察に捜査本部を設置し事故の原因究明に着手しています。