青鷺を敢えて生け捕りにした吾妻助光の弓の腕前

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西暦1,207年12月23日
曇り空で時々雪が降る中、大倉御所で酒宴が行われる。以下の人間が参加した。
①源実朝
②北条義時
③大江広元
そんな中、青鷺が1羽、進物の並べてある部屋に入って来て、寝殿の上に留まった。源は、不愉快なので誰か射落とす様命じるが、其の時大倉御所内には腕の立つ者が居なかった。其処で北条が「吾妻助光が、源殿のお怒りを嘆き訴えたいからと、今大倉御所の近所に居ります。吾妻を呼びましょうか?」という主旨の進言をした。源は承諾し、使いを遣わせると吾妻は慌ててやって来た。吾妻は慌てた為か、衣服を逆さに着ていた。鏃を外した引目の矢を指に挟み、濡れ縁の橋の階段の陰から様子を見ながら、鷹の羽を使った矢を射た。すると、左の眼から出血した青鷺が庭先に落下した。吾妻は矢羽根を青鷺の眼に掠らせて生け捕りにしてみせた。此の妙技に感心した源は、吾妻の出仕を再開させ、更には剣を与えた。

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